高いところ巡りツーリング:前編

 
土曜日は山の神様が1日外出のためFamily manに徹した。おかげで日曜日は早朝からツーリングOKのお許しをいただいた。GSはある程度の距離を走っても疲れないので、どうしても長時間走りたくなってしまう。今回のルートも600kmを越える。
主なチェックポイントを書き出してみても、「栃木IC→足尾→中禅寺湖→奥利根→一ノ倉沢→中之条→草津渋峠→長野原→松井田→富岡IC」と長〜いルートで盛りだくさん。とにかくこれだけ走れば充足感が得られるだろう。

朝3時に玄関を出てアンロックと簡単なチェックで30分後に走行開始。途中一服して、栃木ICには4:30amに到着。早朝割引適用で\900円。や、安い。そのまま誰も走っていない県道32号から県道15号へ。途中の大越路峠に行って見たかったが、粕尾峠で我慢。足尾の鉱山跡も見てみたかったが草津の硫黄の臭いで十分なのでパス。どちらも次回には行ってみることにしよう。
 

粕尾峠の看板。このあたりもカモシカがいるのか?
 
いろは坂に入ると車やバイクが少なく、良い練習になった。登り切ったところの駐車場もパスして戦場ヶ原でやっと休憩。空いていてゆっくりできるなぁ。

天気が良いこともあり最高の風景だ。来て良かった。
 
出発するとガソリンの残量が残り70kmとの表示に焦り始めた。栃木IC付近で給油の予定がここまで軒並み開いていなかったのだ。金精峠を経て丸沼付近でようやく開いているGSがある。小さいGSなんだけど、後からどんどんバイクがやってくる。スタンドのオーナーもちょうど良い場所にあることをわかっていて早朝開店しているんだろうね。助かった。このあたりには3件開いているGSがあった。
 
120号から401号に入って尾瀬方面へ。さらに戸倉から県道63号へ。この県道63号、鳩待峠へ向かう送迎バンが走っているが、分岐を過ぎれば完全にクリアーかつ、しごく路面状態が良い気持ち良い道だ。9時頃に到着した坤六峠は不如帰の声しか聞こえない気分の良い場所。林道開通時の県知事だった坤六さんの名前からつけられたそうだ。
 

 

どっかり腰を下ろして一服を決めたいところだけど、ヤブ蚊が凄いぞここは。
 
出発して水上側に入るとあちこちに滝がある。マイナスイオン表示の記載もあって目にも体にも優しそう。女性には受けそうな場所だ。

なにやらマイナスイオンは4,080個/立法cm、リフレッシュ度「特A」とある。ホントか?
 
そのまま進むと奥利根湖にある矢木沢ダムで放水訓練があるとのことで寄り道することにした。
矢木沢ダム放水編

ダム放水を見物した後は、湯桧曽から291号へ入る。291号は一ノ倉沢以北が清水峠前後途中で途切れており、ロープウェイ乗り場先の路面状態は酷道という呼び名がふさわしいが、そもそも明治に六日町まで国道としての道路を開通させたという驚きの道だ。現在の終点一ノ倉沢は犠牲者がダントツ世界一というとんでもない岩山。エベレストでも170人強なのに700人以上の方が亡くなっているそうだ。

291号の行き止まりに着くと、毎度ながらその異様さに圧倒される。6月も半ばなのに雪の固まりがど〜んとあり、水はとても冷たい。誰か岩盤を上っている人がいるのか、おじさんが望遠鏡で覗いていた。
 
圧倒された後は奥利根スキー場の前を通る。奥利根スキー場は早朝6時から滑れるので、数年前は1年に10回ぐらい来ていたが、雪が無いときに来るのは初めて。正面向かって左のコースは冬に見るより傾斜があるように見えてこんな所を滑っていたのかと少し驚いた。エンデューロでこのゲレンデを下るレースがあったらかなり怖いけど、楽しそうだな。

そのまま水上へ下り、17号へ向かう。途中水上インターの近くに一水という蕎麦屋があった。混んでるので美味しいのかな?お昼は行き先を決めていたのでパスしたが、今度来てみよう。

17号を経由して、53号に入って暫く進むと、「遊神の湯」という温泉がある。そこから草津への近道となる秋鹿大影林道と万沢林道がGSで走れるのかどうか試してみたいと思っていた。ただ、昼飯は中之条で食べると決めていたので、今回は秋鹿大影林道を走ってみて、問題なければ後日万沢林道を走ることにした。

そして、秋鹿大影林道に入ると…

>>後編へ続く