小市民的フォグランプ取り付け

GSに乗り出して8カ月が過ぎ、スクリーン以外にもカスタマイズを施したくなってきた。まずはマフラーを換えたいところだけど、先立つものがないし交換するなら悲惨なレオナルド250の方が先だ。ローコストハイパフォーマンスかつ満足感が得られるカスタマイズは何だろうと考えると、フォグランプ取り付けが魅力的に思える。そこで何か出物がないかとネットをうろうろしていると、あまりデザインはぱっとしないけどリーズナブルなフォグランプのキットが見つかった。当然車用だけど、12V55W、H3でリレーやハーネス、スイッチ関係一式セットで2,000円は安い、安すぎる。他もサンテカのHIDフォグセットが1万円弱であったけど電気関係はあまり得意ではないので、値段とフルセットの安心感からこのミラリード製の物を入手した。

 
到着して灯体を出してみるとやっぱりイケてない。バッタ物みたいだ。さらにハロゲンで無理矢理白系の光を謳っているのでレンズ部分が真っ青。うむむダサすぎる。そして、ベースの部分が車のスポイラーへの取り付けを意識した形になっているので、一番肝心なGSへの取り付け方法に工夫が必要だ。取り付け場所はエンジンガードと決めていたので、パイプ部分に取り付けるための何かも用意しなくてはいけない。エキパイやシリンダーからの熱対策と振動対策がポイントになりそうなので、金物でベースは用意してやる必要があるだろう。そこで、エンジンガードへの取り付け金具と、安っぽさ満点の灯体をちょっとした工作で工夫してみることにした。
 
まずは灯体。本当はステンの棒のガード的な物が欲しいところだけど、そんな予算も作成する技術も道具もない。 採寸してアイソメで簡単な絵を起こし形状を決め、1mm厚のアルミ板を買ってきて簡単なガードを作ることにした。1mm程度であればカッターで簡単に切れるし曲げ加工も簡単。灯体後方に余裕を持たせて配線をまとめるスペースも用意した。ここまでは土曜日の作業。



うぅぅ安っぽい…。無駄な努力だった。
 
日曜日の今日は結局雨は降らなそうなので、屋外で作業開始。エンジンガードのパイに合わせたU字のボルト(名称がわからん)とアルミのアングルをエンジンガードにゴムをかませて固定。後は灯体固定用のベース金具をインシュロック4本でしっかり留める。ぐらつかないのでまずはこれでいってみよう。


どうです!DIY丸出しでしょ!GS君が可哀想…。 
 
次は配線。左側のサイドパネル内に配線を納めるスペースがあったので、タンク左側の配線の位置をちょっと変えて、リレーとヒューズBOXを取り付ける。ライトへの配線は既存の配線と同じところを這わせて、テレレバーの内側からエンジンガードに落とした。スイッチの配線もタンク上部の樹脂の下を這わせてハンドル下に引っ張りだした。うん。どれもちょうど良い。

配線はこの後多少整理したけど、カオス的状況に変わりなし。
 
困ったのがACC線の取り付け。どこかに余っているカプラーはないかとあちこち探してみたが、どうも見つからない。ヤブ蚊がうるさくさっさと取り付けたかったので、不安だがシート下のアクセサリーソケットのケーブルから分岐して取り出した。
一通り仮り組みしてエンジンを始動しフォグを点灯してみると、無事に点灯。ただ、バッテリーのアラートが普段より長く表示されている。110W余計に消費している訳だから仕方ないけど、冬はバッテリーに厳しいことになりそうだ。電源をOFFにして暫くすると、フォグの電源を示すLEDも消灯。とりあえず配線周りはOKだ。

このスイッチも良い物があれば交換してあげよう。
 
前に回って明るさを確認すると十分過ぎるぐらいの光量だ。上側に少し拡散しているので若干下向き振ってみたが、あまり効果がない。早速試乗するとみんなこっち見てる。こりゃイカン眩しすぎなのかな。夜走ってみて問題があるようだったらシェード的なものを追加することにしよう。

 
ベースの金具一式で1,360円、フォグの値段と合わせると3,360円の実に小市民的なDIYカスタマイズ。ベースのゴムが劣化するタイミングでもうちょっと見た目も良くしてみよう。

そんなこんなで、実に有意義な梅雨の中休みでした。